アニメ 少女☆歌劇 レヴュースタァライト全12話を見終えた直後の頭の中
少女☆歌劇 レヴュースタァライト アニメ全12話を見終えて、何ら外部からの解釈情報を得ずに頭の中でぐちゃぐちゃしてることを書き殴ります。
・愛城 華恋
飛び込む/飛び入る動作が印象付けられていそう。一話で東京タワーから落ちる場面から始まる。そもそもオーディションに飛び入り参加。口上にもあるし。戯曲スタァライトのフローラが塔から落ちる結末とも重ねられていそう。
一話でキリンの頭を伝って舞台に飛び入ったことと、最終話で細長くせり出している足場から運命の舞台に飛び入ったことが対称的。
多分フローラ=華から
辞書ありとはいえ戯曲スタァライトの原書を(見た感じめちゃくちゃ自然に)訳せるの凄い。
・神楽 ひかり
多分クレール=光から
次第にポンコツ化していくのすっごい好き。汚部屋だったりバナナクッキー(?)をハムスターみたいに食べてたり。
『減っていた130グラム。いつものハンドクリーム一瓶。クロスタウンのサーモンサンド。マクベスの文庫本。2ポンド硬貨11枚。腎臓一つ分の重さ。何がなくなったの?私から。どうしちゃったんだろう私』
↑これ大好き。
キラメキの重さは130g、魂の重さは21gなのでおよそ魂6.2個分
・大場 なな
好きです。じゅんななの身長差。
7話で完全に落ちてしまいました。
7話時点では『倒すべき最後の敵』みたいなポジションを予想していたけど、別にそんなことはなくて。世界をループさせていることを、それぞれの持つ事情の一つとして描いていたのには一杯食わされた。完敗。
ひかりに負けて機嫌が悪い時の低音ボイスほんと最高。
こういう普段はほわほわしている感じの女の子が、どんでん返しで実は超強いとか黒幕だったとかって明かされるのが大好きなんですよね。『処刑少女の生きる道』のアカリで性癖が開花し、大場ななで結実した。
あと11話
「知らないでしょ、こんな寒さ」
「うん。こんなの初めて」
のやり取りが大好き。
きらめいた日々の繰り返しに執心していた大場ななが、未来を喜ばしいものとして享受していることがはっきり示されている。クソデカ意味。
・戯曲スタァライトのストーリーと実際のストーリーが重ねられてるのは11話に入ってやっと気付いた。星はキラメキの象徴。
12話の台詞「この星のティアラには何の意味もない。フローラとクレールが目指したあの星と同じ運命の舞台へと新たな罪人を誘うための光」
目が見えなくなるのはキラメキの喪失を表している。
戯曲スタァライトに重なっているストーリーの終わりは11話冒頭。フローラが目を灼かれて二人は離別、終わり。=ひかりがオーディション一位、運命の舞台に立つけど行方不明。華恋はキラメキを失う→なぜ?
ひかりは自分のキラメキだけを運命の舞台の燃料にした、実際に華恋以外はキラメキを奪われていない。
作中作とストーリーが重なるのが大好きなんですけど(『映画大好きポンポさん』とか)、作中作とのストーリーの重なりを登場人物が明確に理解して、自分の目的のために情報として活用するっての心の底から感嘆した。原書・戯曲スタァライトのクレールが塔に幽閉されたって結末からひかりの居場所を突き止めるやつ。
・繰り返しも結構印象的
大場ななは第99回聖翔祭を繰り返していたし、神楽ひかりの運命の舞台は星を積んでは崩されての繰り返し。どっちも再演を続けている。
繰り返しを脱することが一大目的。
結末の続きを始める行い
キリン何者?
レヴューと運命の舞台の主催。劇場支配人みたいなもの?
→「舞台は演者と観客がいて初めて成り立つ」みたいな台詞から、舞台少女によるレヴューの観客の役割を果たしているのかと思ったけど、観客は我々らしい。
舞台少女のオタク。
退学届にキリンのハンコもあったし公然の秘密みたいな。
ひかりの運命の舞台。星を積み上げては崩されるのを繰り返す。
賽の河原を思い出しますわね。
星摘み=星積み=石積み?
賽の河原の石積みは親に先立った子供に対する罰、
親に先立つ=神楽ひかりが愛城華恋よりも先に”死せる舞台少女”になったことと対応している?
・愛城華恋が手にした運命の舞台のチケットに『出演者は予告なく変更される場合があります』って小さく書いててうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおになった
舞台装置:約束タワーブリッジ ←ネーミングすき。
Twitterを介して舞台装置:鳥バード2018が存在することを知っています。なんそのネーミング。ノーベル命名賞。
一度のみ許される最強にして最後の演出手段『アス比変更』を入れてくるの鳥肌がスタンディングオベーションした。アニメでこれ見るのほんと稀。