世界の片隅にあなたがいるということ
バーチャル美少女依緒ちゃんです。これはうんこしてたら思い付いたタイトルです。
オタクもすなる聖地巡礼といふものを、バーチャル美少女もしてみむとて、するなり。
でもね、家からあんまり遠出はしたくないんですよね。なので都内のみ。まぞくの聖蹟桜ヶ丘か、虹ヶ咲のお台場のどっちに行こうか迷ってます。(まだ行ってない)
ところで聖地巡礼って何がいいんですかね。
オタクの聖地巡礼というのは、モナ・リザを一目見ようとルーヴル美術館に足を運んだり、イスラム教徒がメッカに押し寄せたりする時の、その巡礼者の感情とはまた違うものを持っている気がするんですよね。
空間共有性。キャラクターと空間を共有しているという実感。オタクはそんなものを食べて生きています。医師国家試験を受ける人はぜひ覚えておきましょう。
フィクションのキャラクターと空間を共有した、という実感を抱いたとき、少なくとも私(依緒ちゃんの一人称は私です)はえも言われぬ感情に襲われます。これをエモさと呼びます。
最初にはっきりと意識したのはこの時でした。
創作の中で、登場人物が現実の場所を訪れてて、かつ自分が行ったことのある場所だと「自分は彼女らと空間を共有したんだよな……」って不思議な感情に襲われる(裏世界ピクニックに神保町の書泉グランデが出てきた)
— ういお (@meshmesh_tk69) 2019年11月14日
このツイートが原作者に共感していただけたり、早川のツイ廃編集者にもRTされたりと、うひー!となっていました。かわいいね。
自分が見知った場所にフィクショナルなキャラクターが訪れていた可能性。ふと、そこに彼女らが存在していたことを夢想すると、なんだか現実と虚構の境目がふやけてくる気がします。一回でも体験してしまうと癖になるような、曖昧な快感。このような、認識の狂いによる快感は、意外と日常に深く根付いています。
推理小説などのどんでん返しで、今までの前提が全てひっくり返される感覚。自分は割と癖になってます。野崎まどを読め。
真面目な委員長がギャル堕ちするのに興奮する性癖。自分の記憶上の真面目な委員長と、眼前のなんかめちゃくちゃ下品なギャル(語彙力)。その二つの間の齟齬が、認識を狂わせ、更には快感を引き起こしているのかもしれません。
NTRやギャップ萌えといった性癖も、上のような知識と実体の差から生まれる認識の狂い、そしてその認識の狂いから生まれる快感によるものかもしれませんね。
そこまで考えると、覚醒剤がちょっと気になってきます。人に幻覚を見せる効果と、人の気分をハイにする効果。気分がハイになったから幻覚を見るのか、もしくは認識の狂いから快感が生じるのと同様に、幻覚を見たから気分がハイになるのか。はたまた全然別々の作用なのか。
普通に考えると覚醒剤に含まれる化学物質の作用に『気分がハイになる』と『幻覚を見る』の二つがあるってだけなんですけどね。
さて、聖地巡礼の話に戻りましょう。
オタクとかいう生物は空間共有性を食って生きていると描きましたが、ちょっと訂正。食べているのは空間共有性というより、空間共有可能性かも。
彼女らが、そこに居たかもしれないという感覚。フィクショナルキャラクターの存在を強く実感するよりも、そこに存在したかもしれないという曖昧な妄想が、より認識の狂いを引き起こすというのは、感覚的にしっくりくる人もいるでしょう。
バーチャルサイゼでバーチャルコーヒーがぶ飲みしながら勉強していたある日、私は何の前触れもなく襲いかかってきた可能性の洪水に溺れました。
ファミレスは人間模様の坩堝です。CoCのTRPGみたいに邪神絡みの事件に巻き込まれて、どう行動するか話し合っている学生の集団がいるかもしれません。二人きりで駄弁っている女子高生は、何らかの百合漫画の登場人物かもしれません。いや、そもそもファミレスというのは、普遍的な"場"です。
好きなアニメ・漫画・小説を思い浮かべてください。
その舞台設定が現代日本ならば、あなたがファミレスにいる時、その作品のキャラクターとの空間共有可能性はかなり高いでしょう。
想像してみてください。あなたが思い浮かべた作品、それに登場するキャラクターがそれぞれが何を注文するのか。そもそも誰と来たのか。行儀がいい人悪い人。ドリンクバーで色々ぐちゃぐちゃに混ぜるかどうか。話の内容。足をパタつかせたり、ストローの袋を丸めたり。
ファミレスがあっという間に任意の作品の聖地に様変わりします。
この妄想を上手いこと使えば、場所を問わず、世界のどこでも、存在しない聖地に巡礼できるかもですね。もはや聖地巡礼と言うよりかは、そこにキャラクターが存在していたらっていう妄想ですが。
訓練を積むことによって気合いで現実を上書きできたら最強ですよね。無敵の人、なりて~~~!!!
P.S. サイゼの辛味チキン大を食べると豪族になった気分になる。
共通テストなるもの
共通テストを受けました。どうやら自分は受験生だったらしいです。
実感というものの欠如は、結構深刻なんですよね。コロナによる長い冬休みを経て、いつのまにか高校三年生になって。自分が受験生だと気付いたのは最後の冠模試の、うんこみたいな結果が返ってきてからでした。12月の初頭くらいですかね。
他人に遅れること八か月。こいつはようやく、自分が大学入試に挑まんとする者だということに気付いたらしいです。その時点からあと三か月、今からしたらあと一か月で東京大学とかいうところに受からないといけないらしいです。親との兼ね合いで浪人したらかなり困ったことになりそうです。ひぃー。
親による圧力と、Twitter見てて楽しそうだな―っていう薄っすらしたモチベのまま、なんと人並みに勉強を始めました。えらい。
それから一か月くらい経って、共通テストなるものが立ちはだかりました。
こいつ、東大実戦の古文が一点だったことからも分かる通り、古文がマ~~~ジで出来ない。自主ゼミという名のガスト駄弁り会で地理やってみたら60点台。物化も意外とできない。(やってないので)
ヤバいわよ!
そしてなんやかんやあって、一応勉強と対策していって、当日。
科目ごとの所感書いていきます。自己採点はまだしてません(こわいので)。
地理
過去問とか予想問題やってる限りでは70~80の間をゆらゆらしていた科目。二択は外すもの。
やってみた感じ、センター過去問や予想問題と違って考察寄りなので助かりました。どの大問も原理に立ち返ってみれば何となく分かりそうなのが結構ありました。やったね。
国語
結局古文が未だに苦手なので爆落としありえる。やばい。
でも論説文の妖怪の話は普通に好きな文章。
英語R
つまんねー文章読ませんな!
ちなみに当日一ミス発覚。うんち。
英語L
最後の四人喋るやつくっっっっそ難しかった。声の聞き分けが出来ないし、東大のリスニングの難しい年を一回しか聞かされない人になってた。うんち。
数IA
なんか中学受験みたいな図形が出たな???
一回100mを9.68秒で走る男を生み出しかけたけど、見直しで気付いた。あぶね。
ヒストグラムを選ばせる問題にマジで苦戦した。全部同じじゃん。
五問目の図形は書いた図がめちゃくちゃ汚くて最後の二択で詰まった。時間が無くて神に委ねたら二択を外して最低一ミス。ぶっころすぞ神。
数ⅡB
全体的にめっちゃ好きな問題が勢揃いしてた。
共通テストくんが三角関数の合成を一般化してくるのは意外だし、双曲線関数と加法定理の関係も出てきた。まじかお前。
問二は問二で二次関数→三次関数の構成が綺麗でセンスあるなってなったし、正十二面体を見かけて笑っちゃった。正十二面体の頂点を上手いこと結ぶと立方体になるネタ、実は我々が受けた年の筑駒の数学でも出たんですよね。三年ぶりの伏線回収。
物理
むずかし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
単位長あたりの抵抗r←ぶっころすぞ
化学
むずかし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時間不足気味だった
総論
うんこ!w
the road to eleusisの単語メモ(p1~前書き部分)
単語。
洋書を読んで己の貧弱な単語力を鍛えようと思います。クソザコボキャブラリーをどうか笑ってください。
https://www.amazon.co.jp/-/en/R-Gordon-Wasson/dp/1556437528
幻覚剤やキノコと宗教の関係について論じた本です。買いなさい。
p5
entheogen
宗教的な目的で使われる麻薬
p6
hallucinogen
幻覚剤
get around to
~する余裕ができる
antiquity
古代
peyote religion
ペヨーテ、アルカロイドを含むサボテン。米先住民に薬として使われている。シャーマンがペヨーテを使って治療を施すことを宗教的に捉えてる?
Controlled Substances Act
規制物質法、麻薬を規制する法律
p7
annihilation
絶滅とか全滅とか
rife
蔓延っている
p9
sanguine
楽天的、赤色のイメージ(血色のいい、暴力的、赤のチョーク)
sweep 人 up
人を抱き上げる
theophany
神の顕現
intone
詠唱する、吟じる、厳かに話す
vigil
寝ずの番、徹夜祭(キリスト教)
p10
deemed to
~と見なされる
ennobling
investing with dignity or honor.
conspire
企む、共謀する、相重なる
p11
testimony
証言
fetch
scant
僅かな、乏しい
validity
妥当性
flesh out
肉付けをする、具体化する
p13
subterranean
地下の、隠れた
→subterranean biosphere 地下生物圏
Charon’s boat
カローンの舟(ギリシャ神話)。日本で言う三途の川を渡る舟みたいな。
abdicate
退位する、(責任、地位)を放棄する
空気のような、幽玄な
→多分語源はエーテル
sojourn
(一時的な)滞在
matrimony
結婚、結婚式
→monyは祝祭関連の接尾辞なんかな
pharmacopoeia
薬局方、薬品の品質規格書
recidivist
常習犯、再犯者
p14
intervention
介入
カプセル
→こういう綴りだったんだ
pomegranate
ザクロ
mediate
仲介する
→最初meditateって読み間違えた
opium
アヘン
narcosis
昏睡状態
→ナルコレプシーとかの語源っぽい
visionary
先見の明がある/空想上の
the newer religion’s visionary enlightenment→どうやら(the newer religionがどの宗教を指すかは分からないけど)、儀式における麻薬の使用を隠匿したのに肯定的、近代だと麻薬は嫌われ者なのでそこを先見の明があるって言ってるっぽい。
caryatid
なんか女の人の石像らしい。ギリシャ文化。
supplant
強引に(地位とか)を奪い取る、取って代わる
inaugurate
to introduce (someone, such as a newly elected official) into a job or position with a formal ceremony
refoundation
The process of founding something anew.
→再発見くらいの意味でええんかな
barley
大麦
monstrance
聖体顕示台
apotheosis
神格化
p15
guise
見せかけ、口実
(under the guise of→~を装って)
in the interim
その間に
(interim→(形)一時的な、仮の)
postulate
仮定する
mediative trance
文脈からはよく分からなかった。ググるとこんな感じ。悟りを開いたみたいな状態?
be caught unawares
不意をつかれる
trove
集めたもの
(treasure trove 宝の山
trove of information データバンク)
mistletoe
conduit
導管、水道管、暗渠
gape
大口を開ける、ぽかーんとして見る、あくびをする
→gaping
ぽっかりと
(gaping hole ぽっかりと空いた穴、大きな穴)
occasion→動詞としても使えるのは初めて知った。引き起こすとか。
profane
冒涜する/冒涜的な、異教の、世俗的な(⇔sacred)
on the charge of
~の疑いで(逮捕とか)
impiety
不敬、不信心
viticulture
ブドウ栽培
→ブドウ栽培学とかあるの草。さすがワインの国々(oenology ワイン学)
p16
hush
静けさ
(hushed 静まり返った)
clogged
詰まった、目詰まりした
irreverent
不遜な、無礼な
plumb
重り、(深さを)測る
desecrate
冒涜する
sterile
不毛の、不妊の(種が無いとかのニュアンス)
rimmed
縁取られた
herbalism
本草学、漢方とか薬草を研究する学問
inhospitable
無愛想な
住みにくい
graze
こする
(軽く)食べる、主に家畜とかが草を
puddle
水溜まり
at odds with
~と揉めて
horrendous
マジで恐い
hemlock
ドクニンジン(植物)orそれから作った毒薬
→Apexのヘムロックの元ネタ?
libation
献酒
dosage
投薬量(dose+age)
豆知識
・1975年、宗教団体『the church of awakening』に秘跡で幻覚剤を使うなとの判決が下った。他にもこういう判決は多かったけど、ネイティブ・アメリカンはお咎めなし(伝統的に使ってるので)(一方で白人にこういう文化は無いので→これは嘘)
↑これ、めちゃめちゃ欧米あるあるで笑っちゃった。
・Huston Smith(アメリカの宗教学者:https://en.wikipedia.org/wiki/Huston_Smith)
『世界の宗教』って本がクソ売れてる。故人。
・through the narrow entrance of Plouton’s Cave, down into the subterranean labyrinth,across the aquifer,perhaps in Charon’s boat, to regroup, as in the myth of Er, on the plains of Elysion.
この文章マジで美しい。大好き。
・And the mistletoe of the Druids has been linked to Amanita as a parallel conduit for the falling bolt of celestial lightning that occasions the gaping open of the way along the cosmic tree in Greek myth and later folklore, allowing weird creatures, like centaurs and werewolves, from the other realm to invade our world.
この神話、Wikipediaに載ってないかな。有名な話っぽいけど。(出典は『mistletoe, centaurs, and datura』/Carl A. P. Ruck & Danny Staplesって論文らしい)